当日と船のこと
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海洋散骨当日の服装と持ち物。喪服で船に乗るときの注意

海洋散骨当日の服装と持ち物 喪服で船に乗るときの注意
海のみおくり 運営者
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海洋散骨の服装は、喪服ではなく「平服」が基本です。多くの業者が、落ち着いた色の普段着に、ヒールのない滑りにくい靴をすすめています。海の上は陸で思っているより風が強く、冬はとても寒いので、季節を問わず上着を一枚持っていきましょう。どうしても喪服で乗りたい場合は、業者に確認したうえで、靴と防寒を船向けに変えるのがおすすめです。

私は関西・瀬戸内で自分の船(プレジャーボート)を出している船のオーナーです。散骨事業者ではなく、散骨に立ち会った経験もありません。この記事では、船に乗る立場から見た服装の注意点と、業者が公開している案内を合わせて紹介します。

基本は喪服ではなく「平服」

業者の案内を見ると、喪服を避けて平服で来てほしいとするところがほとんどです。

  • シーセレモニー:喪服は避け、平服で。「肌の露出を控えたよそ行きの普段着」をイメージしてほしいと案内しています。
  • ブルーオーシャンセレモニー:公共の桟橋を使うため、喪服の着用は避けて平服(普段着)で来てほしいとしています。
  • 清蓮:出航場所のマリーナや桟橋は一般の人も利用する観光地や公共施設のため、喪服は厳禁としています。色に制限はなく、パンツスタイルがおすすめとされています。

喪服を避ける理由は、主に「周りへの配慮」と「安全」の2つです。桟橋やマリーナは、観光客やレジャーの人も行き交う場所です。喪服の集団が船に乗り込む様子を見て、不安に感じる人もいるといわれます。そして、喪服やそれに合わせる靴は、揺れて濡れる船の上で動くようには作られていません。

平服の目安

  • 色:黒・紺・グレー・ベージュなど落ち着いた色。業者によっては色の指定はない
  • 形:動きやすいパンツスタイル。スカートは風でめくれやすいので、選ぶなら長めのものを
  • 素材:多少濡れても困らないもの。しぶきや雨で濡れることがある
  • 露出:肌の露出は控えめに。日差しよけにもなる

靴がいちばん大事。濡れたデッキはスニーカーでも滑る

服装の中で、私がいちばん気をつけてほしいのは足元です。船のデッキ(甲板)は、しぶきや雨で濡れていると本当によく滑ります。スニーカーでも油断すると危ないほどです。ヒールのある靴や革底の靴では、なおさらです。

業者の案内でも、シーセレモニーは「スニーカーやフラットシューズなどヒールのない、履き慣れた靴」、清蓮は「ヒールの高い靴、滑りやすい靴、脱げやすいサンダルは避ける」としています。みんなの海洋散骨は、水に弱い革靴はおすすめできないとし、スニーカーやデッキシューズを挙げています。

  • 向いている靴:底がゴムで溝のあるスニーカー、デッキシューズ、ヒールのないウォーキングシューズ
  • 避けたい靴:ヒールのある靴、革底の靴、サンダル、脱げやすい靴

滑りにくい靴を履いていても、移動するときや立っているときは、手すりなどにつかまり続けてください。船の上での動き方は「船上で遺族がやること・やらなくていいこと」で詳しく書いています。

海の上は風が強い。夏でも上着、冬は本格的な防寒を

船によって違いますが、小型の船では、地上で思っているより風を強く感じます。風をさえぎるものがないうえに、船が走ればその分の風も受けるからです。

冬は猛烈に寒い

私が自分の船を出していて実感するのは、冬の海の上は猛烈に寒い、ということです。陸で「今日は暖かい」と感じる日でも、沖で風に吹かれると体の芯から冷えます。冬に乗船するなら、次のような備えをおすすめします。

  • 風を通さない上着(ダウンやウインドブレーカーなど)
  • 手袋、マフラーやネックウォーマー、耳まで覆える帽子
  • 重ね着で調整できる服。使い捨てカイロ

上着の色は黒や紺など落ち着いたものを選べば、見た目の違和感もありません。

夏は日差しと暑さ

夏の瀬戸内は海が穏やかな日が多い反面、風が少なく、とても暑くなります。海の上は日差しをさえぎるものがなく、照り返しもあります。清蓮の持ち物リストにも、帽子、サングラス、日焼け止め、飲み物が挙げられています。帽子は風で飛ばされやすいので、あごひものついたものや、飛びにくい形のものが安心です。それでも、夏も薄手の羽織るものを一枚持っていくと、風が出たときに体を冷やさずにすみます。季節ごとの海の違いは「海洋散骨に向いている季節」で紹介しています。

どうしても喪服で乗りたいときの注意

「故人を見送るのだから、きちんと喪服で」と考える方もいると思います。その気持ちは自然なものです。喪服で乗りたい場合は、次の点に気をつけてください。

  1. まず業者に確認する。上で紹介したように、喪服を控えてほしいとしている業者は多い
  2. 集合場所まで平服で行き、着替えられる場所があるか聞く。マリーナなど公共の場所では、着替えの場所がないこともある
  3. 靴だけは必ず滑りにくいものに替える。黒いスニーカーやウォーキングシューズなら、喪服と合わせても目立ちにくい
  4. 女性はパンツスーツを選ぶ。スカートは風にあおられ、乗り降りの動きも制限される
  5. 黒いコートや防寒着を重ねる。喪服の生地だけでは、海の上の風は防げない
  6. ライフジャケットを上から着ることを想定しておく。着崩れや、アクセサリーが引っかからないかにも注意する

喪服か平服かよりも、「揺れて濡れる船の上で、安全に動ける服か」を優先してください。形式にこだわるなら、港での見送りや、帰港後の会食の場を喪服にする、という分け方もあります。

ライフジャケットは服の上から着る

国土交通省は、平成30年2月から、すべての小型船舶(総トン数20トン未満の船など)の乗船者にライフジャケットの着用を義務づけています(船室内にいる人など、例外もあります)。ブルーオーシャンセレモニーの案内でも、出航前にライフジャケットを着用し、諸注意を聞く流れになっています。

ライフジャケットは、服の上から着ることになります。分厚いコートの上だと着にくい場合もあるので、動きやすい服装にしておくと安心です。ライフジャケットは業者が用意することが多いと思いますが、心配な方は申し込み時に確認してください。

当日の持ち物リスト

清蓮とみんなの海洋散骨の案内などをもとに、持ち物をまとめました。献花や献酒は、プランに含まれている場合もあります。

区分持ち物
必ず確認ご遺骨(粉骨済み。業者が預かっている場合は不要)、業者から指示された書類
体調酔い止め、常備薬、飲み物
天候羽織るもの・防寒具、帽子、サングラス、日焼け止め、折りたたみ傘
身の回りハンカチ・タオル、替えの靴下、ビニール袋
供養故人の写真、献花・献酒(プランに含まれない場合)

海に手向けるものの注意

日本海洋散骨協会のガイドラインでは、金属・ビニール・プラスチック・ガラスなど自然に還らないものは海にまかず、花は包装を外して手向けることになっています。ブルーオーシャンセレモニーは、故人が好きだったお酒や飲み物を少量持参して献花の前にお清めができるとしつつ、赤ワインは船体に色がつくため遠慮してほしいと案内しています。持っていきたいものがあれば、事前に業者へ相談しましょう。

荷物は少なく、両手が空くように

船の上では、移動するたびに手すりにつかまる必要があります。大きな手提げかばんより、斜めがけのバッグやリュックのように両手が空くものがおすすめです。スマートフォンは、海に落とさないようにストラップをつけるか、ポケットの奥にしまっておきましょう。船酔いの対策は「海洋散骨の船酔い対策」で紹介しています。

まとめ

  • 服装は喪服ではなく、肌の露出を控えた落ち着いた平服が基本
  • 靴はヒールのない滑りにくいもの。濡れたデッキはスニーカーでも滑るので、手すりにつかまる
  • 海の上は風が強い。夏でも羽織るもの、冬は本格的な防寒を
  • 喪服で乗りたい場合は業者に確認し、靴と防寒を船向けにする
  • 荷物は少なく、両手が空くようにする

服装の決まりは業者や船によって違います。当日の案内は、必ず業者と船長の指示に従ってください。海洋散骨の全体の流れは「海洋散骨とは?」で紹介しています。

参考

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